よいです。チェリー、青から黒のベリー、ローズマリー、シダー、白ペッパー、ミート。端正なボディ。 スタイル様々、クオリティ様々、玉石混交のキャンティ界にあっては、正統派。相応の高級感あるんだけど、一方で、サンジョベーゼ特有のちょっとヤンチャな酸味がある。この酸味があるんで、サンジョベーゼって、なかなか球体感あるワインにならないですよね。まあ、その庶民的な佇まいが自分は好きなんですけど。 球体感あるワインはそりゃ素晴らしいんだけど、それはワインとして完結してるということでもある。一方て、キャンティ、サンジョベーゼのワインは、食事とともにあって生きるワインなんだと思う。ワインとして球体にならないオープンな部分、デコボコした部分、ギザギザした部分が、食事の甘辛酸のデコボコとピタッとはまるような。 今晩、このワインとともに食したのは、新生姜をふんだんにまぶした醤油ベースの豚肉の生姜焼き。これが見事なマリアージュとなりました。サンジョベーゼって生姜焼きのためにあるのでは！くらいに思いました。お試しあれ〜。

funza