2019 ウインダウリ・エステイト　サクラ・シラーズ　カウラ　ニューサウスウェールズ/オーストラリア 月曜日のワイン。 週末から降り続いた冷たい雨で、東京の桜はほぼ終わりになってしまいましたが、気分だけはお花見を続けたくてこのワインを開けてみました。 ワイナリーのあるカウラは第二次大戦中に戦争捕虜収容所があった場所で、最近映画化された、日本人捕虜の集団脱走事件で知られる地名。 戦後、和解活動の一環として、日本人戦没者共同墓地や日本庭園の造営等が行われ、そのふたつの施設を結ぶ道沿いに桜並木ご整備され、毎年、10月頃には「桜祭り」も開催されているそうです。 このワインのエチケットに描かれた桜の花も、その並木の桜をデザインしたものだとか。 ウクライナで起きている戦争を思うとき、いまこそ飲むべきワインのような気もします。 さて、肝心の中身ですが、外観はかなり黒みがかった濃いガーネット。 ブラックチェリーやプラム、ブルーベリーなどの黒寄りの果実香、ブラックペッパーやリコリス、鉄など、全体に黒っぽい香り。 口に含むと、強烈な凝縮感のある際立った「旨み」を感じます。 他の味覚的要素は、すべてこの旨みをいかに引き立たせるのか？という大前提からの逆算のような入り方をしているように思われます。 瑞々しい果実味、イキイキとした酸、クッキリとした輪郭をあらわすタンニン…すべてが絶対的な存在の旨みを輝かせるための最適化がなされているような、ある意味完璧なバランス。 こういう、思い切りの良い味わいの設計、私は嫌いではありません。 晩ごはんの冷凍パエリアや、食後にダラダラいただいているパルミジャーノとの「旨みリンク」のペアリングは最高ですね♪

iri2618 STOP WARS

こちら大好きな味わいでした✨ いただいたのが千葉にいる頃でしたので、 今飲んだらどう感じるかは分かりませんが、 安定していそうですね〜

toranosuke★

時節的にも情勢的にもぴったりなチョイスですね♪（さすがiriさま^^✨） 悲劇の中で生まれたこのワインに込められた平和への切なる願いが、いつの日か世界に届くといいですね。

LaraMoon

toranosukeさん　コメントありがとうございます。強い雨でリアルなお花見ができないので、ボトルの桜を睨みながらの「お花見」ワインでした。大阪も、もう桜は終わっちゃいました？ このワイン、私は初めてでしたが、美味しいですね♪

iri2618 STOP WARS

Laraさん　コメントありがとうございます。このワイン、Laraさんからエピソードを伺って、いつか飲まなきゃ、と思いながらなかなか機会を見つけられませんでした。今回は、桜が終わりそうなタイミングでたまたま出会い、ウクライナのことも頭の中にあったので、これしかないと購入しました。「旨み」に全振りしたような味わいが素晴らしいですね♪ とても気に入りました。このワインを教えていただき、ありがとうございました。

iri2618 STOP WARS