ワシントン州のお手軽リースリング、スタイルはドイツ風でセミドライつまりやや甘い。 キリッと冷やして暑い日に飲むにはうってつけ。 シャトーサンミッシェルというワイナリーは歴史もあり規模も大きく評判も良い。だが今問題を抱えているようだ。 2年前に投資会社に買収され、そうなると当然ながら財務状況の改善を求められることになり、どうやら規模の縮小を進めているようだ。 2年前の売却時にはワシントン州全体の6割以上、今現在では5割のワイン生産量と言われる超大手だが、来年からワシントン州における葡萄の買取量を4割減らすらしい。自社畑はわずかしかないことからすると、単純に言えば来年ワシントン州で生産されるワイン用葡萄の2割が宙に浮くことになる。 もしワシントンの葡萄を欲しいという企業があれば大チャンスとなるが果たして。 ヨーロッパや日本とは異なりアメリカではワイン離れやアルコール離れは起きていないと聞くが、州別でアメリカ第二の生産量のワシントンに起きたこの事件がどんな展開を見せるのか、せっかくの気軽に楽しめるワインが気軽ではない問題に着目させる皮肉な事に。 個人的な希望を言えば日本のワインメーカーがそこに注目してくれることだが、恐らくはアメリカのメイン4つの州以外の場所にあるワイナリーが買う事になるのかなーなどとぼんやり想像する。 コストコも少しは役割を担うのかな。

m.shingo