困ったことに…美味い。 コンビニの1/2ボトル。825円。 久々の飛行機出張帰り。最寄駅に帰還したのが20時半と中途半端な時間になってしまい、疲れていて外食して帰る気にもなれず、かと言って、カミさんに何か出してもらうのも気が引けて、コンビニで適当な食料と適当なアルコールを調達して帰宅することに。 セブンイレブンにて、①タコと枝豆とポテトのジェノベーゼソース和え、②豚もやしポン酢、③チキン のトマト煮、④プレミアムモルツ　プラチナ350ml(珍しかったので)と、これらと一緒に雑にガァーっと飲むために⑤赤なのにセブンの冷蔵庫でそこそこ冷えてるこのワインを選択(ビールと一緒の冷蔵庫なのでたぶん7-8度くらい)。しめてトータル2千円くらい。 家に帰って、スクリューキャップ開けて、温度を馴染ませる。飲むときには12〜14度くらいに上昇。そして、①②③④⑤同時に飲み食いする。すると、このワイン、①②③の全てにしっかりマリアージュするではないですか。ジェノベーゼの緑も、ポン酢も、トマトソースもしっかり受け止めてくれる。雑にガァーっと飲み食いしようと思ってた(→全く期待してなかった)ので、余計に美味しく感じました。 ムートン一族の末弟のこのワイン。素直な、ベリーの果実味、よいアクセントになってる"過ぎない"グリーンノートとスパイス、過剰な贅肉がないミディアムボディ、極めて中庸なボルドーらしい味要素バランス。料理との相性は、受け口広くて、汎用性あり。余計な気張りや装飾が無い。これも偉大な"引き算のワイン"と思う。 コンビニワインは、状態よろしくないやつ多い、という風評もありましたが、このセブンイレブンみたいに赤ワインも割り切って冷蔵庫に入れてるのは良いのだと思う。 そもそも期待してなかったこと、コンビニ惣菜もそれなりに美味しかったこと、疲れてたうえに、カミさんと子どもに出張お土産話をしながらの楽しい時間だったことなどが重なって、825円のコンビニワインで幸せになりました。しばらく長いことワインそのものに執着してきましたが、最近、歳のせいか、ぐるっと廻って「これでいんじゃね⁈」と時たま思うようになってきた自分。ワイン道的には困った状況かも(笑)

funza