コストコのワイン。 以前からワシントン州のカベルネには、ボルドーとナパの中間的な性格を感じることが多かったがこのワインもそう。 エスプレッソのような凝縮感を感じるわけではなく、14.5%というアルコール度数から来る甘味を感じるわけでもない。 収斂性を感じるタンニンとやや枯れた感じは、伝統国ワインに通じる印象。 灌漑のサステナビリティの問題は別として、生育期にほとんど雨が降らないこの地の気候は、個人的にはワインに与える要素しか思いつかない。 誇らしげに"COLUMBIA VALLEY"と書かれたエチケットの訴求力が、いつの日か大きなものになることを願いつつも、少数派に許された満足度の高さの有り難みを噛み締める。 今日はトンカツと共に。マリアージュのようなものを求めていた訳ではなかったのだが、再開が楽しみになる出会いとなった。

m.shingo