スペイン中部のカスティーリャ・ラ・マンチャ州メントリダ地区、ヒメネス・ランディ エル・コラロン2019をグラスで。ガルナッチャ65%、シラー30%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%、DIAM3コルク。 色味はガーネット、香りはブルーベリーのバランスにブラックチェリーのニュアンス、リコリスのスパイス香、タバコや、スモーキーな樽香。 飲み口は厚みある口当たり、熟した感のあるふくよかな果実味に同じバランスの爽やかな酸味、厚みあるがきめ細やかなタンニン。スペインらしくアルコール高さを香りや喉で感じ、余韻も長い。 熟した果実味、それに負けないしっかりとした酸味、そしてアルコールの高さと、いろいろな要素が強く主張する、熱い血潮滾るようなワイン。 夏には向かないんじゃと思わせつつ、なぜか夏でも飲んでみるかとなる。さながら暑いときに食べる香辛料の効いたカレーや麻婆豆腐のように、暑さを迎え撃つ熱血ワイン。うーん、暑い、もっと！と杯が進む。 価格もお値打ちで、お気軽に抜栓してどくどくとした熱さにダイブできる、コスパもよろしい美味いワイン。

TKR