テーマ別試飲16 安シャンパーニュ 酒屋ビッグのセールで実質2000円 フレッシュでバランス技術を感じる、スタイリッシュな黒葡萄。 ハッキリと色づいていて、澄んだ薄ゴールド。色の時点で黒葡萄が多いとわかる。 非常にしっかりした香り。リンゴ、焼いたリンゴ、少しだけシェリー、青リンゴ。 基本的にはフレッシュでハツラツ、シャキッとしてる。でも、わずかに酸化的なニュアンスや、黒葡萄の力強さや香ばしさも感じられる。 そこまで複雑ではなく、リザーヴワインも少ないとは思うが、かなりの技術を感じる。フレッシュ感を前面に出しつつ程よいアクセントを加えるバランス感。 シャープでしっかりした酸。甘味も何気にある。泡も十分すぎるほど細かい。後味は非常にスッキリしてる。 ピノとムニエで92％。色と香りはブランドノワールでもおかしくないと思ったが、シャープさや爽やかさからもう少しシャルドネが多いかとも思った。鈍さを感じづらい。 ムニエが多いこともそうだが、全体的に思い通りの葡萄を使っているわけではないというのはわかり、値段の意味もなんとなく察することができる。でも、現実的な手法で素晴らしいものに仕上げてる。 個人的にはこの価格帯で最上のシャンパーニュ。 まとめ 総合評価は別として、安くてもシャンパーニュの気品やしっかりした構成といった優位性がちゃんとある。 さすがにリザーヴワインやソレラシステムなどについて、もしくはそもそもの葡萄について、値段なりにできることの限界はある。 ちょっとだけ酸はたちがち。 思ったより泡が良かった。 以前はこの価格帯のシャンパーニュというとポワルヴェールジャックが圧倒的で他は大したことないイメージだったけど時代は変わりつつあるか。 オススメはこれ。2本買わないと安くならないから、バラすなら真ん中と左。

hamuito