約600円。 外観はかなり透明感の高い、薄い金色。大吟醸感のある色味。 香りは明確にパイナップル。とても甘やかだが余韻は全く無くすっきり。グレープフルーツ感は僅かに黄色い品種を思わせる香りがある。 アタックは水っぽさがあるが、パイナップル的な甘やかさと、意外にも苦味の余韻が残る。アルコール感はやや荒く、苦味はアルコール由来にも思える。やや熱っぽい添加的アルコール感の12%。 甘味はニュアンスが強めだが、スイートと言う程でもなく、甘やかという程度。余韻は短いので、ベタつかないさっぱりした甘さ。 苦味は意外にも主体で、余韻の極短い甘味と後に、酸味と共に中程度の余韻の苦味と雑味を感じる。僅かにエグい印象も。苦味は若枝の植物的なニュアンスで、青みのある感じ。アルベドの雑味、エグみ。安価いアルコール由来の苦味にも思える。 酸味は苦味と共に現れる。喉にギュッと来るツンとしたシャープな酸だが、余韻は短い。後味は水っぽい。よく熟れたグレープフルーツのニュアンスの酸だが、厚みが無い感じ。 全体的にニュアンスは甘やかだが、薄いのでジューシーとは言い難い。パイナップルの果汁に安っぽいウオッカを混ぜたような飲食。パイナップル感が強くて、白ワインとして飲むと違和感。決して不味くはないので値段相応の、そこそこ甘くてさっぱりしたゴクゴク飲めるタイプが好きなら良さそう。

HighField07