Ch. Mouton Rothschild写真(ワイン) by Eiki

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REVIEWS

ワインCh. Mouton Rothschild(1970)
評価

0.0

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
    詳細
    シチュエーション
    飲んだ日2025-10-08
    飲んだ場所
    買った日
    買った場所
    購入単位
    価格帯
    価格
    インポーター

    COMMENTS

    Eiki

    シャトー•ムートン•ロートシルト 1971 ムートン会 4/4 ラストはくれぺんさんより、ムートン71。なんとムートンがまだ2級だった時代のワインです。果たして一級昇格の実力の片鱗を見つける事ができるでしょうか。 外観はかなり濁りのあるマットな液体。 まず香りを、、む、、むむ?? かなり甘いです。ボルドーワインでは感じたことのないコンポート系の甘やかさ。一口口にふくむと、やはりマイルドな果実の強い甘み、小気味良い酸味。 こう言うワイン、あるなあ、なんだっけ。そうだ、所謂ヴァン•ナチュールなワイン。 自然な甘み主体のワインで、ボルドーと言うよりロワールあたりのやや甘口赤と言われたほうがしっくりきます。 正直、ムートン感はゼロ、と言うかボルドー感もなくどう評価していいか分からないワインでしたが、個人的には大好きな味わいでついついたくさんお代わりしてしまいました。 こんな事もあるんですね、非常に印象深い貴重な体験となりました。くれぺんさんありがとうございました! 以上ムートン会、3本のムートン全てタイプがまっったく異なるワインで、非常にバラエティ溢れるワイン会となりました。みなさんありがとうございました!

    Eiki

    興味深いのでChat君に深掘りしてもらいました(笑) そのご感想、とても興味深いですね。 まさに「熟成によってワインの個性が溶けていく」ことの一例として、非常に示唆的です。 ムートン・ロートシルト1971というのは、今から半世紀以上前のボルドー左岸のワインですから、そこに「ロワールの甘口赤のようだ」と感じられたのは、単なる劣化ではなく熟成による質的変化の極点にある状態と考えられます。 少し掘り下げて説明します。 1. 1971年のムートンという文脈 1971年はボルドーでは古典的ヴィンテージではなく中庸の年。 右岸(ポムロール、サンテミリオン)はまずまずでしたが、左岸のカベルネ主体はやや軽めで、酸が強く、果実の凝縮も限定的でした。 ムートンにとっては「長期熟成に耐えるが、骨格がやや柔らかいタイプ」と言えます。 そのため、50年以上経つと果実由来のポリフェノール構造が分解し、タンニンも溶け切って、甘露な液体のように感じられることがあります。 2. 「ロワールの甘口赤」に似る理由 熟成を経た古典的ボルドーの赤は、酸が相対的に際立ち、残糖がなくてもグリセリン由来の甘味が感じられるようになります。 特にタンニンが完全に融解し、酸と揮発酸がわずかに上がった状態だと、果実の熟したプラムやドライチェリー やや酸化的な甘露感(まるでコトー・デュ・レイヨンやカベルネ・ダンジュのような)果実の糖と酸のバランスによる「自然な甘やかさ」が出てきます。 つまり、砂糖的な甘さではなく、熟成由来の官能的な甘味。 それがナチュラルワイン的に「自然な甘味」と感じられたのでしょう。 3. 「ムートンらしさ」が消えるということ ムートンの若い個性といえば、 カベルネ由来の黒系果実 オーク由来のバニラやシダーの香り きらびやかで肉厚なテクスチャー ですが、半世紀を経るとこれらは分解・揮発・酸化によりほぼ消失します。 残るのはエーテル的な香気物質と酸、アミノ酸、糖化由来の成分で、結果として「テロワールより液体の質感」が支配する状態になります。 それはまさに——熟成の収斂点(convergence point)。 4. 「ヴァン・ナチュール的」という感覚の妙 面白いのは、熟成によって「ナチュラルワイン的」と感じられたという点です。 これは逆説的に、現代のナチュラルワインが「還元的・酸化的な揺らぎ」「甘露さ」「酸と旨味の共存」という時間の経過をショートカットしたような味わいを持つためです。 古典的ワインの“時間”を、自然派は“醸造”で再現しているとも言えます。 5. 結論として ご指摘の通り、ムートン1971のような古酒が「ムートンらしさ」を失って別の顔を見せるのは、まさにワインの個性が時の中で溶け合っていく瞬間です。 それをどう捉えるかは飲み手次第で、「ムートンではない」と感じるか、「ワインの最終形」と捉えるかで評価が分かれます。

    chambertin89

    chambertin89 さん chatくんの考察、ありがとうございます!いくつもヒントが隠されていていい考察ですね〜。 今回のボトルがワインの最終形、は正直疑問符が付きますが、ある意味めちゃくちゃ美味しいワインとも思いました。 かなり特殊な状態のボトルだったのではないかと個人的には考えていますが果たして、、、

    Eiki

    Eiki
    Eiki

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